ラバータイヤユーザー向けの純競技モデルとして長らくレースシーンを引っ張ってきたV-ONE R4s(以下R4sという)がマイナーチェンジ。近年著しいエンジンの高出力化とレースの高速化に対応するべく進化を遂げたシリーズ最強スペックを誇るV-ONE R4 Evo.(以下Evo.という)のパーツを導入したことに加え、各部のリファインによってさらなるハイパフォーマンスを手に入れたV-ONE R4s Ⅱにバージョンアップを果たしました。その最たる特徴は、ショートタイプのオイルダンパーを採用したことです。電動ツーリングカーのレースではスタンダードなショートタイプのオイルダンパーをGPツーリングカーにも適用することで、シャシーの低重心化と優れた運動性能の両立を高い次元で実現。また、Evo.用をベースに素材と肉抜き形状を見直したメインシャシーと、シャシーロールを積極的に活用する形状に改められたメカプレートが、メカニカルグリップの確保とより良好なグリップバランスの獲得に成功しています。他にも細部にわたる改良を行うことでより実戦的なパッケージとなったR4s Ⅱ。その走行パフォーマンスの高さをぜひ体感してください。
●ラバータイヤユーザーの使用率が高い後方排気エンジン専用設計。
●ショートタイプのダンパーとスプリングを新規に採用。キットと同時にリリースするオプションのスプリングでセッティング変更も可能。
●メインシャシーはマシン全体のグリップバランスを高めるようなロール感を生み出すR4s Ⅱ専用品。
●ブラックFRP製のメカプレートはシャシーロールを積極的に活用することでグリップ感をアップ。
●フロントにギヤデフを装備してセッティングの自由度をアップ。
●クラッチは調整不要の遠心タイプ(クラッチシューはセパレート方式)を採用。
●Evo.の標準パーツ&オプションパーツがほぼそのまま使用でき、購入後のステップアップやカスタマイズも自由自在。
ショートタイプのオイルダンパーとスプリングを新規採用。R4s用のオイルダンパーに比べてケース長を2mm短くしただけでなく、ピストンの直径を1mm大きくして標準ダンパーと同等の容量を確保。
前後のダンパーステーはブラックFRP製のR4s Ⅱ専用品を装備。フロントに3箇所、リアに5箇所設けたダンパーの取り付け穴も位置を最適化してセッティングの簡略化にも配慮。
低重心化を促進するショートタイプのオイルダンパーを採用したことで優れた運動性能と走行安定性を両立。シャシーロールを積極的に活かす新形状のメカプレートと相まって抜群の走行性能を発揮。
Evo.用をベースにリア周りの肉抜き形状を見直したR4s Ⅱ専用のメインシャシー。ラバータイヤに合ったロール特性により、マシン全体のグリップバランスを高める。
Evo.と同じフルカバードタイプのメカボックスを装備して耐クラッシュ性を向上。また、給油時に燃料が受信機にかかるのを防止するとともに、配線のトラブルなども大幅に低減。
特徴的なウイング形状を有するEvo.用のフロントバンパーを標準装備。空力を考慮した3Dデザインがコーナリング時の安定感を高めるとともにビジュアルアップにも大きく貢献。
クラッチは調整が不要なセパレート方式の遠心タイプを採用。豊富なラインナップを誇るオプションのクラッチシューとクラッチスプリングを使用することで好みのフィーリングに調整可能。
2スピードギヤは京商カップが開催されるサーキットに多くみられる低~中速のレイアウトに合わせたギヤ比に設定(高速レイアウトのサーキットを走行する際は変更が必要)。
セッティングの自由度が高いオイル封入式のギヤデフを前後に装備。フロント用に#300000、リア用に#4000のシリコンオイルも同梱するが、状況に応じて番手を変更すれば好みのフィーリングが得られる。