8回のIFMAR(国際モデルオートレース連盟)世界タイトル獲得という輝かしい実績を誇る1/8スケールエンジンレーシングバギーの『インファーノ』シリーズ。その最新モデルのMP10をベースに、パワーユニットを電動化した『MP10e』が登場しました。モーターやバッテリーの進化にともない、今やエンジン(GP)モデルに勝るとも劣らないスピードを発揮する1/8スケール電動レーシングバギーは、走行可能なフィールドの多さもあって近年急速な発展を遂げ、世界各地でレースも盛んに行われています。各メーカーがそうしたレースに合わせた高性能モデルをリリースするなか、京商では重量配分の見直しなどによってMP10を電動モデル用に最適化。さらに細部にも改良を加え、従来型インファーノMP9e Evo.を大幅に上回る走行性能の実現に成功しました。マシンの性能を決めるうえで大きな影響を持つサスペンションや駆動系は、MP10譲りの高性能かつ高信頼性を誇るもので、メインシャシーやボディはMP10e用に専用設計されています。柔軟性を重視したメインシャシーが確かなグリップを生み出し、電動モデル専用の空力デザインを採り入れたボディはイージー&ハイスピードドライブを可能にしました。モーターマウントはメーカーによって異なるサイズにも対応し、左右振り分け搭載方式を採用したバッテリーも多彩なサイズが使用できます。メンテナンス性が高められた受信機専用ボックスやESC専用マウントなども注目ポイントです。あらゆる面においてパフォーマンス向上を果たしたインファーノMP10eが、先鋭化するレースでもあなたの頼もしい相棒となってくれるのは間違いありません。

動力用バッテリーをシャシーの両サイドに配置し、モーターをフロントミッドシップに搭載する新デザインを採用。重量物であるバッテリーを左右に振り分けたことによってコーナリング時のロールスピードが抑制され、コントロール性が大きく向上している。同時にモーターのフロント搭載によって重心位置が前寄りとなり、特に路面のギャップを乗り越えた際の挙動変化も抑えられる。実績のある足回りは信頼性も高い。

サスペンションはGPモデルのMP10と共通パーツを使用する。ハードなコンディションで行われるレースに対応するタフさを備え、電動モデルに最適化されたサスペンションジオメトリーがタイヤの性能を存分に引き出す。これにより重量のあるMP10eにおいても抜群のロードホールディング能力を発揮する。ハードタイプのロアサスアームなど、MP10用オプションパーツ各種も装着可能。

精度が高く、放熱性にも優れたアルミ製シリンダーケース採用のオイルダンパーを標準装備。ビッグボアタイプで減衰能力に優れ、マシンの姿勢を安定させる。アルミ製ダンパーキャップはダイヤフラム&エアレーション両方式のダンパーに組むことができる。キットはダイアフラム式で、別売のショックキャップシールセット(No.IFW469-01)を購入すればエアレーションも可。

R/Cカーの走行特性を決定するうえで重要な要素となる、適度なしなり特性を確保したアルミ製メインシャシーが絶妙なメカニカルグリップを生み出し、ハードアルマイト処理を行い耐久性が向上。

センターバルクヘッドと一体化された新設計モーターマウント。モーター固定にはオーソドックスなスライド式マウントスタイルを採用し、メーカーによってサイズの異なるモーターの装着が可能。バックラッシュ調整と着脱の容易さも実現した。モーターは別売り設定となる。

左右振り分け搭載方式のバッテリーは面ファスナーを装備したバンドで確実に固定。この方式により、簡単にバッテリー着脱が行えるほか、厚みの異なるバッテリーにも対応する。(バッテリーは別売。)

ESC(スピードコントローラー)は専用マウントを介してシャシーに装着。マウントの固定はビスで行うため、従来の両面テープ固定式に比べて着脱がイージーになり、メンテナンス性が大幅に向上した。マウントのサイズは各社ESCに対応する。

デリケートなレシーバー(受信機)とラップタイム計測デバイスの装着用ボックスを装備。外部の埃や小石などをシャットダウンし、レシーバーを破損から守る。ボックスのハッチはフックピン1本で固定され、簡単に開閉可能となっている。こちらもメンテナンスの効率アップに貢献する。

徹底的なテストによってフォルムが決定された電動モデル専用ボディ。空力性能に優れ、シャープなハンドリングとスタビリティを高次元で両立させている。既存のMP10用ボディの搭載も可能で、コースやドライバーの好みに合わせたセッティングが行える。