TF6 SPからほとんどのパーツを新規設計品に改めたTF7が、先鋭化する電動ツーリングカーのレースシーンに対応するべく『TF7.7』にバージョンアップを果たしました。このTF7.7では、TF7の発売以降にリリースしたオプションパーツを標準装備としただけでなく、確実な減衰性能を発揮するビッグボアタイプのショートダンパーをはじめ、シャシーのピッチング剛性向上に大きく貢献するセンターステフナー、モーターの取り付け高さが2種類から選べるモーターマウント、『A.R.T.S』(アクティブ・リヤ・トーコントロール・システム)に対応するリヤサスホルダー、2種類のユニバーサルジョイントに対応するフロントスプールカップジョイント、開き止めのスリーブを装備したリヤギヤデフなど、世界選手権&全日本選手権で鍛え上げられたプロトタイプのパーツを新たに採用。レースで必要不可欠な信頼性や耐久性のアップはもちろん、これまで以上にセッティングの幅が広がったことで、TF7で実現した“左右ロールの均一化・適正化”と“メカニカルグリップの確保”というアドバンテージはそのままに、ドライバーの意志により忠実に呼応する高い走行性能を引き出すことができます。
●熟成の2ベルトドライブ4WDシャシーを近年のレースシーンに合わせてブラッシュアップ。
●シャシーに装着するパーツを固定するビスを左右対象に配置してロールの均一化を実現。加えて、シャシーの凹部も左右対称に加工。
●バッテリー搭載方法はマウントを介してグラステープで固定するスタンダードな方式に変更。
●ドライブベルトのライフサイクルを延ばす大径プーリーを装備。
●ハイパワー化に対応したアルミ製ワンピースモーターマウントが走行中のギヤトラブルを抑制。
●シャシーバランスの最適化に貢献する前後共通のバルクヘッド。スペアパーツ準備の負担も軽減。
●スタビライザーはアルティマやレーザーといった電動オフロードモデルと共通化。
シャシーの左右ロールの均一化にいっそうこだわり、バルクヘッドやモーターマウントなどの固定ビスを左右対称に配置。また、固定ビス本数の増減でシャシーのロール特性も微調整可能。
シャシーのロール特性を変えることなく、ピッチング方向の剛性アップを実現するセンターステフナーを新たに装備。これによって縦方向のトラクションが高くなり、強力なパワーユニットにも対応。
ダンパーはTF7からビックボア化して容量をしっかり確保し、確実な減衰性能を発揮するショートタイプを標準装備。低重心化にも貢献し、よりシャープなハンドリングを実現。
フロントに採用するスプールのスチール製カップジョイントは、ピンタイプのユニバーサルシャフトとCジョイントタイプのユニバーサルシャフトに対応すると同時に軽量化を実現。
リヤのアルミデフカップジョイントにはハイパワーに対応するため、開き止めのスリーブを新たに装備。駆動系のトラブルを未然に防止。
フロントアームはTF7よりショートタイプのものを採用し、クイックなステアリングレスポンスを実現。各部の剛性をアップするため、ボールエンドも強化タイプとしてガタの発生とクラッシュでの破損を抑制。
アルミ製のモーターマウントは、モーターの取り付け高さを2種類(0.5mmの上下)から選択できる構造に変更。路面のトラクションに応じたセッティングの変更が可能。
別売のオプションパーツを購入することで、ロール時のトー変化を細かく調整できる『A.R.T.S』(アクティブ・リヤ・トーコントロール・システム)に対応するリヤサスホルダー(前側)を標準装備。
シャシーのロール特性に影響を及ぼさないよう、ステアリングサーボを吊り下げて固定する片持ち支持構造のアルミ製サーボマウントは、センターステフナーの追加により形状の一部を変更。